2008年03月31日

運営終了のお知らせ

学長blog「Letter from the President office」は,平成20年3月末をもちまして
運営を終了させていただくことになりました。
これまでのご愛読ありがとうございました。

2008年02月01日

学生の皆さんへNo.12 (February 1st, 2008)

◆ 認証評価の訪問調査を受けて
わが国では、大学の規制緩和が進められてきており、それぞれの大学の判断で、かなり自由に仕組みをつくり、大学を運営することができるようになってきました。その一方で、自由さの故に、一定の水準が保てないような大学が出てきては困る。そこで、全ての大学は、7年に一度、国が認定した「認証評価機関」の評価を受けなければならないという制度が、2005年度からスタートしました。OKUは、2007年度に評価を受けることにし、昨年の12月6・7日の二日間、評価チームの訪問調査を受けました。合わせて12名の現役学生・卒業生へのインタビューもありました。その結果は、3月中に公表されることになりますので、学生の皆さんも注目し、楽しみにしておいてください。一言だけ前もって伝えておきます。訪問調査に来られた評価チームのメンバーは、OKUの現役学生・卒業生の皆さんの素晴らしさには感嘆しておられました。

◆ 中国・西安の街を訪れて
西安工業大学での様子 昨年の10月の末に、中国の古都・西安を訪問しました。西安工業大学と交流協定を結ぶためです。隋や唐の時代にも栄えた古代の世界都市・長安が元の街の名前です。巨大な城壁、鐘楼に大雁塔等、その面影は、街の随所に残っていました。西安工業大学では、授業見学もさせていただきました。溌剌とした学生の様子に、中国の発展の力強い息吹を感じました。郊外に新しく建設中の壮大な第2キャンパスの施設・設備にも驚かされました。人材育成に賭ける国の意気込みの凄さを感じました。西安工業大学は、工業系の大学として出発した大学ですが、現在では文系や芸術系学部も整備し、総合大学としての発展をめざしています。ちなみに、OKUは、現在、中国各地の7大学と交流協定を結んでいますが、そのうちキャンパス所在地の緯度が大阪に一番近く,大阪の真西に位置するのが西安工業大学です。

◆学生が輝く大学であり続けることを
この学長ブログは、OKUの若手教職員20数名で企画した200を超える「夢プロジェクト」のひとつとして、2006年4月にスタートしました。学長が、常日ごろから学生とじかに対話する。そんなOKUをめざしてブログはスタートしました。2ヶ月に一度で、これが12号目になります。毎日、OKUの舵とりに腐心するなか、大学の中心は学生であって、学生にいつも向き合って仕事をするという姿勢を忘れないように、そのささやかな証としての学長ブログでした。どれだけのメッセージを学生の皆さんに受け取ってもらえたのか。気になるところもありますが、一言でも心に残ることがあればという思いで、メッセージを送り続けてきました。この3月末に、学長を退任し、37年間務めたOKUを去ります。これが、私からの最後のブログです。OKUが、いつまでも学生が輝く大学であり続けることを祈っています。

2007年12月03日

学生の皆さんへNo.11 (December 1st, 2007)

◆ 2007年最後の月に
キャンパスの美しい紅葉も終わって、あっという間に今年最後の月になりました。12月を迎えると、どうしてもこの1年を振り返ってしまいます。同時に、やって来る新しい年の予感も感じてしまいます。心のリフレッシュ、気持ちのリフレッシュを、1年サイクルでしている。そんな12月です。大学の12月は、追い込みの季節、仕上げの季節です。4回生、大学院M2の皆さんは、大学生活の総決算としての卒業論文・修士論文の仕上げという大チャレンジに突入です。やり遂げたときの充実感と達成感は、間違いなく大学生活のハイライトとなるでしょう。そんな力が身に付いていたのかと、新たな発見の機会にもなるでしょう。自信と誇りになる卒業論文や修士論文。その仕上げに向けて健闘を祈ります。

◆ 柏原キャンパスの秘密
今から15年前の1992年、柏原キャンパスがオープンしました。柏原キャンパスは、
1 出会いの場所であること
2 精神的高揚感が得られる場所であること
3 学問と文化への敬意が湧き出る場所であること
4 大学の一体感が感じられる場所であること
をめざして造られました。このことを知っておれば、柏原キャンパスにあるいろいろな仕掛けの意味がよく分かります。キャンパスの中央にあるサンクンガーデンと図書館、その反対側にある人口池、円形階段に野外ステージ、屋上テラス。みんな狙いがあって造られています。柏原キャンパスのどこかに、ここは「光と風のキャンパス」と印されているか知っていますか?在学中に自分の好きな場所を見つけて、もっともっと居心地のよいキャンパスにしていくための工夫を提案をしてください。

◆ 今年もOKU学生が大活躍
大阪教育大前駅アートプロジェクト 若いエネルギーの爆発するキャンパス。OKUのめざす大学キャンパスは、学生が思いっきり活躍するキャンパスです。8月に行われた第45回近畿地区国立大学体育大会。今年は、OKUが当番大学を務めました。男子は17種目中7種目で優勝、女子は13種目中8種目で優勝。参加12大学で、男子・女子とも総合優勝を果たしました。10月30日から5日間、キャンパス一杯に繰り広げられた神霜祭も、地元の子どもたちや地域住民も参加して大いに盛り上がりました。同時に催された学生チャレンジプロジェクト「大阪教育大前駅アートプロジェクト」もすばらしいものでした。学生の皆さんの独創的なチャレンジプロジェクトは、これからもドンドンと応援してきたいと思います。来年をめざして今から斬新な企画を練っておいて下さい。

2007年10月01日

学生の皆さんへNo.10 (October 1st, 2007)

◆ 10月もまた新学期
事務局棟前のサルスベリの花が咲き終わらないなかで、10月を迎えました。長い長い夏休みもようやく終わって、後期(Second Semester)の始まりです。9月28日には、学部学生13人と大学院学生8人が、それぞれ所定の単位を取って卒業・修了していきました。また今日、10月1日には、海外からの20人の新しい留学生が入学してきます。10月もまた、新学期といえます。学年の半ばで、いま一度今年の目標を思い起こし、英気と決意をもって後期の授業に取り組んでください。前・後期制の4年間は、いわば8学期制の大学生活と言えます。今年の後期が、2学期目の人、4学期目の人、6学期目の人、そしていよいよ最後の8学期目の人。それぞれの学期に相応しい目標を立てて、大学生活の成果をあげることを期待します。

◆ 3つの言語を身につけて、3つの世界に生きてみる
昨年からOKUでも「英語による授業」がはじまりました。今年も、「日本の大学(University in Japan)」のタイトルで1コマを担当します。世界の大学で、母国語で授業をやっている国は少ないと聞きます。「へー!」と思うかもしれませんが、実は「英語による授業」が世界の大学の主流なのです。日本は、社会の中枢で働く人たちが、英語を喋らない(喋れない)国として世界に知られています。母国語以外の言葉を話す人をバイリンガルといいますが、世界の国々を見渡すと、複数の言語を日常使って暮らしている人々は結構多いのです。昨年11月にOKUに来たカブール教育大学のMir Totakhil副学長に教えてもらったアフガニスタンのことわざに、こんなのがありました。一つの言語しか話さない人は、一つの世界しか生きることが出来ないが、3つの言語を話す人は、3つの世界に生きることが出来る。皆さんも、まずは2つ目の言語を身に付けてみませんか。

◆ 秋に読む書物をひとつ
デュボス 書物を読まない日本の若者。本当でしょうか。この風説は、あまり信じたくありません。読書は、心の栄養、読めば読むほど、人は成長する。これも単純には、そうとは言えないようです。読書は、何かの効用を求めてするものではなさそうです。では人は、何故、書物に向かおうとするのか。学生の頃、物理の専門書にかじり付いていました。まるで格闘でした。書いている人が分かっていることを、自分が分からないことの悔しさ。これが動機でした。そうは書いているけれど、それはおかしい、鵜呑みにはしないぞ、何処が間違っているかを見つけてやる。そんな戦闘的な読書でした。いってみれば、著者に出会い、著者と対話し、著者と格闘をするために書物に向かっていたような気がします。そんな学生の頃の読書体験の中で、忘れられない書物をひとつ。ルネ・デュボス(Rene Dubos, 1901-1982)著「人間であるために」(みすず書房)を、大学生になったばかりの人に薦めます。

2007年08月01日

学生の皆さんへNo.9 (August 1st, 2007)

◆ ひとつのことに打ち込み、世界にはばたく
学長室訪問の様子 先日、大学院健康科学専攻M1の谷川哲朗君が、学長室を訪問してくれました。イタリア南部にあるバーリ市で開かれる第1回フィンスイミング世界選手権大会に、日本代表として出場することを報告するためです。谷川君は、学部のときからバタフライを得意種目とする水泳選手として活躍し、その練習で始めたフィンスイミングで日本のトップクラスの実力を身につけました。一つのことに打ち込めば、世界に大きくはばたける。谷川君の世界選手権大会出場の偉業は、誰しもが学べることのように思えます。谷川君のこれからの活躍に声援を送ります。

◆ 手をつなぐ世界の未来の教師
教師をめざす大学生は、世界中で未来の教師(Future Teacher)と呼ばれています。これからの地球社会を生きる子どもたちには、世界につながる学校教育が必要であり、そのような教育をになう未来の教師には、世界に開かれた知性と感性が必要です。どの国にも未来の教師たちがいて、子どもたちの輝く未来を夢見ながら、教師をめざして大学生活を送っています。様々な国の未来の教師が連帯していけば、これからの世界を大きく変えていくことが出来るかもしれません。「未来の教師のための学生国際フォーラム」。どなたか、そんな企画をしてみませんか。

◆ American Proverbをひとつ
アメリカを訪問して気づくのは、人々の格言(Proverb)好きです。自宅でも、学校でも、職場でも、身の回りに好みの格言を置いて暮らす。言葉の持つ力を信じ、言葉によって自らを鼓舞する。これが、アメリカの人々の変わらない伝統のようです。ブック・ショップで、ギフト・ショップで、ディスカウント・ショップで、紙に書いた格言、木版に彫った格言、瀬戸物に焼き付けた格言など、いろいろな格言に出くわします。かって1970年代のアメリカの田舎町のブック・ショップで出くわして、今も頭から消え去らない格言を一つ。
Don't walk in front of me, I may not follow.
Don't walk behind me, I may not lead.
Walk beside me, and be my friend.